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第7期講座 開講期間:2007年9月29日〜2008年7月12日 テーマ:「日本人はどこに行くのか」
 

御挨拶

 2001年にスタートした思想講座「人間学アカデミー」は、おかげさまでここに第七期を迎えることになりました。第六期までに参加してくださった受講生の皆さん、講義を快く引き受けてくださった講師の方々、また有形無形の支援を惜しまず提供してくださった方々に厚く御礼申し上げます。講義の新書化も順調に進み、すでに第一期講義をもとにした本がちくま新書より五冊、第二期から第三期までの講義をもとにした本がPHP新書より四冊刊行されており、今後も続々と刊行される予定です。

 さて第七期では「日本人はどこに行くのか」をメインテーマにしたいと思います。

 政治の世界では、年金問題、少子高齢化問題、格差問題、地方行政移譲問題、教育問題、安全保障問題、憲法改正問題、環境問題など、難問がにぎやかに並んでいますが、現政権の足取りはどれに対しても順調とはいえず、克服できるのかどうか、まことにおぼつかないものを感じさせます。また経済の世界では、景気が回復基調にあることが強調されはするものの、庶民感覚からはその実感に乏しく、いっぽうでは、グローバリズムと市場競争主義の波に洗われ、非正規雇用労働者の激増も相まって、今後の経済構造の不安定さを予想させるに十分です。メディアは、猟奇的な親殺し子殺しなどの陰惨な事件を連日のように報道しています。人間関係の基本的あり方も気にかかるところです。大方の日本人は、これからのこの国の行方について、深い不安と不満を抱え込んでいるのではないかと推察されます。

 人間学アカデミーは、もともと個々の社会問題に直接答える講座ではありませんが、今期の講座では、これらの諸問題に対して、基本的に日本人がどのような腰の据え方をしていくことが要求されるのかについて追究してみたいと考えました。「社会」とは、「家族」とはいったい何か。日本人の宗教的よりどころとは。国際経済の荒波をどう受けとめるべきか。サヨク思想壊滅のあとに、どんな思想的基軸が展望できるのか、等々。

 以上のような問題意識にもとづき、今回の講座では、気鋭の宗教学者、政治経済ジャーナリスト、社会学者、哲学者、社会思想史家の方たちをお招きして、活気あふれる思想空間を提供してみたいと考えております。どうぞふるってご参加下さるようお願い申し上げます。

2007年7月
小浜逸郎

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